ゔぇにおの日記(仮)

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映画「40」作品紹介・感想と考察

今日は日曜日にもかかわらず記録的な豪雨だったので、おとなしく引きこもって(定常業務)GYAOで映画を探すことにしました。あらすじが面白そうで、なおかつ雰囲気がよさげだったのでこの作品を見ることにしました。どの映画を見るかはいつも適当に決めていますが、雰囲気が好みかどうかは重視しています。

 

作品紹介

この作品の舞台は美しき混沌の街トルコ・イスタンブール

次の3人の主人公による群像劇です。簡単にいうと、空から降ってきた大金入りのカバンを巡る争奪戦です。

メティン:

タクシードライバー兼運び屋のトルコ人男性です。貧しい村の大家族出身で、虐待親父を刺し殺してイスタンブールに出てきた過去があります。カバンは元々彼がボスから依頼された荷物で、それを窓際に置いていたため落下させてしまいました。荷物を失いパニックになっていたところ、ゴッドウィルを轢いてしまいます。千鳥の大悟に似ています。

ゴッドウィル:

ナイジェリアからの不法移民の黒人男性です。幼少期に出会った金持ちの娘ジーナに恋心を抱いており、パリに発った彼女を追ってヨーロッパ行きの貨物船に乗り込んだものの、なぜかイスタンブールにきてしまいました。再びパリに向かうための資金繰りに励んでいたのですが、それが盗まれてしまい、盗人を探しているうちに偶然空から降ってきたメティンのカバンを見つけます。しかしその後たまたまメティンに轢き逃げされ、搬送先の病院でゼウダにカバンを盗まれてしまいます。

ゼウダ:

看護師の女性です。同病院の医師と結婚するものの、彼は女性関係のスキャンダルでクビになったため、彼女が一家の大黒柱となっています。ゴッドウィルの病室で大金入りのカバンを見つけ、盗んでしまいます。数秘学に関心を抱いており、タイトルの“40”をはじめとした数に注目した演出の由来となっています。顔がいいです。

 

感想

良い点

3人の主人公たちはみな魅力的な背景をもっていて、キャラがよく立っています。そしてそんな彼らの運命が複雑に絡み合った、よく練られたストーリーに仕上がっており、物語の断片が繋がっていく感じが良かったです。ゼウダがカバンを盗んだ後も様々な動きがあり目が離せない展開が続きます。おすすめできる作品です。

個人的にはイスタンブールの街の雰囲気も好きでした。雑多な感じの街(他だとムンバイとかリオデジャネイロのファヴェーラとか)が好きだったりします。

 悪い点

数秘学が演出として多々出てきますが、特に説明が丁寧なわけでもないので、なかなか理解しづらいところではあります。この要素が効果的に作用していた場面が少ないかなというのが正直な感想です。(ラストの信号機の演出は好きですが)

 

 

P.S.

頑張って書いた考察がなぜか消えてしまいました...。大した内容じゃないし復元も面倒なのでこのままで許して...。